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特集アスリートを支える研究分野「スポーツ医学」

けがや不調の予兆をつかみ、先手を打つ!

 名城大学2021年欧冠直播平台の全日本大学女子駅伝対校選手権大会(杜の都駅伝)4連覇をはじめ、数々のチームや選手をサポートしてきた薬学部の梅田孝教授。アスリートの最高のパフォーマンスを支えるスポーツ医学の研究と実践、今後について伺いました。

薬学部 薬学科

梅田 孝 教授

Takashi Umeda

大学卒業後、高校教員に。野球部監督としての指導方法を学び直そうと日本体育大学大学院で修士課程を修了し、研究の道へ。2001年に弘前大学大学院医学研究科で博士号取得。同大准教授として柔道元日本代表で五輪金メダリストの古賀稔彦氏や野村忠宏氏、谷本歩実氏の博士号取得を指導。2013年4月より現職。2015年4月より名城大学総合研究所?スポーツ医科学研究センター(現アスリートサポートセンター)の開設?運営に携わる。
NHK「おかあさんといっしょ」の10代目たいそうのおにいさん、佐藤弘道氏(弘前大学時代の教え子)考案?指導による、名城大学生や一般の人のためのDVD教材「健康サポート体操」の企画?監修も務めた。

アスリートも一般の人も同じく、重要なのは「予防」の視点

血液や身体組成データをけがや貧血の予防に生かす

 スポーツ医学と聞くと、競技でけがをした選手に、整形外科的な治療を施す様子を想像するかもしれません。一般的にスポーツと医学の関わりは、何らかの症状が出たら診断して治療を行い、次の試合までに復帰させるというものです。貧血など内科的な症状の治療の場合もありますが、どちらにしても、何かが起きてから始まるのが「患者と医者」の関係です。
 これに対して私が研究?実践するスポーツ医学は、「予防」を目的としています。具体的には、血液や身体組成などのデータから体の状態を正しく把握して、トレーニングや食事?休息に生かし、ベストなコンディションで試合や大会に臨むことで、勝利や記録更新を果たせるようにします。  皆さんも、スポーツ選手が実力を出し切れない様子を見てじれったく思うことや、ランニングなどを楽しむ方なら「今日は体が軽い」とか「調子が上がらない」と感じることがあるでしょう。日常生活でも、病院へ行くほどではない不調は、誰しも感じたことがあるはず。その段階でいち早く原因を明らかにし、先手を打つというわけです。一般的に病気になって初めて予防に目を向ける人が多いのと同じで、アスリートの世界でも、このような目的で医学を活用することは、まだまれです。

科学的な目を持てば、根性論ではない努力の方法が分かる

 科学的データを活用して不調の予兆をつかみ予防する例を挙げましょう。例えば、激しい運動による赤血球の破壊や汗による鉄の排出で起きる、鉄欠乏性の「スポーツ貧血」。血液検査で赤血球や鉄の量を見て診断されますが、それらが少ないときは、症状がなくても、もう貧血が起きています。  貧血は、まず血液中のフェリチンというタンパク質が減少し、ヘモグロビンや赤血球などが減ることで、鉄を蓄えられなくなって起こります。つまりフェリチンの量を定期的に調べ、減少傾向にあれば、タンパク質やビタミン、鉄分を多く摂取するよう食事を改善すればいいのです。
 根性論ではなく、こうした科学的データに基づいた助言?指導を、私は大学内外で実施する他、愛知県や名古屋市の教育委員会が主催する若い選手や部活動指導者への講習会などでも、その必要性を伝えています。
 また、アスリートだけでなく、一般の人の疾病予防にも携わってきました。前任地の弘前大学で2005年に開始した「岩木健康増進プロジェクト」では、青森の「短命県」の汚名を返上すべく、地域住民の大規模な健康調査と生活習慣病予防?健康維持に取り組みました。内閣総理大臣賞などを受賞したこのプロジェクトは、現在も全国的に注目されています。